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ストーリーSTORY

アグリビジネスS.E.A.T.S Farm Agribusiness

私たちは「From Cambodia, To the World, With US」を掲げ、カンボジアから世界水準の生産物を創るべく現地に根を張った活動をするため、2017年にアグリビジネスとしての”S.E.A.T.S Farm”をスタートしました。

  • はじまり

    私たちS.E.A.T.S Inc.はもともと、食品輸入卸事業(LOKA Food & Beverage)からスタートしました。飲食店やホテルといった輸入食材を活用するお客様のご要望にこたえるなかで、ごぼうや長芋、大葉、大根など、一見すると日本では馴染みのある農産物に関するご要望をいただくことが増えました。理由は、”見つからない”、”使える品質のものがない”というものでした。

    調べていくうちに分かったのは、現地の市場に流通しているものは、とても小さかったり、ごく少量しかなく殆ど手に入らなかったり、そもそも流通していないものも多くある、ということでした。また、流通している野菜の大半は隣国のベトナムやタイからのもので、生産者はおろか産地すらも不明で、農薬が多く付着したまま出回っているものも多いということです。カンボジアのウェットマーケットの実態を目の当たりにしました。

  • 農業国カンボジアの現状

    カンボジアはGDPのうちで農業が占める割合は35%。地方に行くと分かりますが、未開拓の広大な土地が広がっています。ただ、ほとんどが稲作用の水田、肥沃な大地をさほど必要としないキャッサバや、マンゴーなどの果樹類といった、伝統的に育てやすいものに限定されています。

    実際のところ、カンボジアの国土は平地が大半で、冷涼な高地など暑さに弱い葉物類が育つエリア自体が少ないです。そのため、現地生産の農産物に特色はあまりなく、農家さんの一般的な販売方法は畑に直接訪れるバイヤーに言い値で買い叩かれているのが現状です。

  • カンボジア農業のポテンシャルにチャレンジしてみたい

    このような現状を知るにつれ、”何かできることがきっとあるのではないか”、と思い始めました。この国には手つかずの一次資源が多くあるにも関わらず、それを有効活用できるヒトもスキルも不足している。伝統的、慣習的に良いとされている方法で、長年一定の品種の作物ばかりが生産されていて、それ以外は隣国からの輸入に頼っているが安心できる品質ではない。若者の多いこの国で工場に人手を奪われ、農業に携わる人たちの高齢化も課題になりつつある…。

    この国の農業が稼げる仕事になっていないのは、農業国カンボジアにおいて取り組むべき課題だと強く想うのと同時に、ここに伸びしろを感じました。そこで、現地に根を張る日系商社の私たちとして、ビジネスの手法でこれらの課題にチャレンジしてみたい。日本や隣国のネットワークを最大限活用して、カンボジアの農業分野で新たな試みを実施して、本当に稼げる農家さんを増やしたい。そうすれば、意欲のある若者を農業に引き込むことができ、自分たちで改善・改良を加え、生産性を高めていける。私達の事業を通じて、経済的にも文化的にも自立した農家さんを増やしていく。このような世界をこの国で実現したいと思います。

  • 具体的になにをしているのか

    私たちはカンボジア国内でゼロから事業を開始し、現在ではミドル〜アッパー層へ約500社近くの販売ネットワークを有する食品事業を保有する商社であり、輸出・輸入も手掛けています。この自社リソースを活用しながら、カンボジアの農産物を国内外で価値あるものに変えていくことにチャレンジしています。

    2017年8月にカンポット地方に自社農園を取得し、カンポット産ブランド胡椒 “カンポットペッパー” の栽培を開始しました。2020年3月には、カンボジア現地において農業分野で志を共にする Japan Farm Products (Cambodia).Co.,Ltd.のカンボジア国内事業を統合し、カンボジア現地において日本基準の高付加価値な野菜や果物を生産、加工、流通させるうえでの事業基盤を確立しました。